アニマルトークあなたも動物たちと会話が出来る|大豆生田 眞弓

もし、大切にしているペットと話が出来たら何て素敵なんでしょう。
毎日、何を考えているか聞けたら…。
実はそれは可能なのです。
アニマルコミュニケーションという技術を身に付ければよいのです。
動物たちはあなたを見て話しを聞いていますよ。

大豆生田 眞弓さん(おおまめうだ まゆみ)

 

I.H.M. WORLD 2017年4月号掲載(現在は『共鳴磁場』に誌名改題)

 

アガシと私。
日本に帰ってきた頃です。
22 年間一緒にいて
25 歳で日本で亡くなりました。
私の大事な大事な戦友です。

 私は、自然豊かな山梨県の清里で、保護犬8頭、保護猫2匹、ポニー2頭、馬1頭と暮らしています。
 色々な仕事の一つに動物たちと話をして、飼い主さんに動物たちの声をお伝えするという「アニマルコミニケーション」という通訳の仕事をしています。
 動物と話をするんですよとお話をすると、ビックリされる方が、まだまだ多いですね。
 最近では、テレビなどで取り上げられる事もあり知っている方がいたり興味を持ってくださる方も増えてきたので、世の中が少しずつ変わってきたなぁと実感しています。

 そんな私も、初めから動物たちと話が出来た訳ではありません。
 きっかけは、馬術留学のために居たスイスで学んだ事からでした。
 私は、東京のど真ん中で生まれ育ちました。子供の時から、動物が大好きで色々な家で飼える鳥や魚、かめや猫、犬など常に動物たちが身近にいました。
 おてんば娘で、動物大好きな私が人生を掛けることになった馬たちとの出会いは、大島や河口湖などの観光地で乗ったことがきっかけで、それ以来、馬の虜になってしまいました。

ドイツ、バーデンバーデンにて。

 小学校3年生ころから乗馬クラブに通い始め、学校の休みの時は朝から晩まで馬屋にいて、馬の世話をしながら乗ったり、馬屋にいる動物たちと遊んで居ました。
 もっと乗りたくて、もっと馬のそばに居たくて高校では馬術部のある学校に通いました。毎朝始発の地下鉄に乗り、帰りは夜の8時過ぎ。今、思い出しても良くやったなと思いますね。そして、大学は獣医大学へ。学生時代は、馬ざんまい競技ざんまいの日々でした。

 社会人になっても、乗り続け20代も後半に差し掛かった頃に、子供の頃からの夢であった、海外での馬術留学をする決断をしました。
 初めは、アメリカかイギリスにでもと思っていましたが、ある方の紹介で出会った、後に私の師匠になる先生がスイス在住のスイス人なので、単身スイスに行く事にしました。

スイスにて愛馬アガシと。

 スイスに行ってから三ヶ月後に、生涯のパートナーとなる愛馬「アガシ」と出会いました。
 当時3歳の彼は、やんちゃの盛り。本当によく泣かされました。 何回も何回も振り落とされました。でも、大好きな彼(愛馬アガシ)と、師匠の厳しいトレーニングを乗り越え、徐々に私たちは競技会へ参加出来るほどに成長していきました。
 そんな頃、フランス人の獣医さんが、「この馬は、頭痛がしているから調子が悪いのよ」などと言って、治療する姿を目の当たりにしたりする事がありました。

 自分の愛馬と会話が出来たら、本当に素敵だな、とその時思いました。
 そうしたら、彼が困っている事の助けが出来るし、私に彼が伝えたいことも聞けるし。
 どうしたら、どうしたら、ドリトル先生みたいな事が出来るようになるんだろう、自分で聞けなくてもいい、誰か私のアガシと話をして私に伝えてくれたら…。

 そんな事ばかり考えて居たのは今から28年ほど前のことでした。
 その後、なんと! 動物たちと話が出来る人がいるよ、と言う友人たちの話を聞きつけました。その方は、やがて私の先生となる方でした。
 彼女は、世界のアニマルコミニケーターのパイオニアと呼ばれているアメリカのペネローペ・スミス氏のスイス人での一番初めの弟子でした。
 当時、彼女はアメリカからスイスに戻り、本格的に仕事として活動はしていませんでしたが、私たちは放っておきませんでした。

スイス、ルッツエルン・ピラトゥス山頂にて。
アリィとは本当に色々な所に生きました。

 「私の馬と話をして欲しい!」
 そんな声に応えてくれた彼女に私はたくさんの問いかけを、愛馬アガシにしてもらいました。
 具合の悪い時にどのような治療をしたら良いか尋ねたり、今度の競技会に行くためのトレーニング内容の相談をしたり…。

 ある時、競技中コースの途中で障害物を飛びきれずに人馬共に突っ込んでしまい転んでしまいました。
 競技後、彼になぜあのような事になってしまったのか? と反省会を兼ねて先生にお願いして話をしてもらったところ、『僕も、あの障害物の入り方を失敗したけど、お前は左から入るあのジャンプの仕方が下手なんだから、もっと練習しろ! いつも、いつも、助けてあげる事が出来ないよ』と、怒られてしまいました。確かに、そう言われればそうかな、と思えたのです。

動物とのコミニュケーション
 そうこうしている内に、先生がアニマルコミニケーションの仕方を教えてくれるセミナーを開催すると言う事になり、もちろんすぐに受けに行きました。
 セミナーには、動物好きな人たちはもちろん、木と話をしたいと言う森林保護官の方や、鳥たちと話をしたいと言う野鳥保護の仕事をしていると言う男性の人たちもいました。
 そうか、そういう事にも活用出来るんだな、と思ったものです。

 セミナーの当初に、先生がアニマル・コミニケーションは特別な事でなく誰でも出来ることなんですよ。と言いました。
 当時は訳が分からず、「???」と思いましたが、今では私も、皆さんにそう話をします。
 人間が人間として存在するのではなく、同じ地球上に住む同じ生物とした時に、本来人間が生き物として持っている才能を使うだけのことなのです。ただ、私などは皆さんよりやり方を知っているのと、やり慣れているだけなのです。
 我が愛犬アリィと参加したセミナーは、アリィがみんなの会話の相手をしました。
 12人ほどの生徒が、一斉に犬のアリィにコンタクトしました。後で確認してみると、ちゃんと生徒がそれぞれ別々の会話をしていたのでびっくりしました。
 我が愛犬アリィが、一斉に多数の人たちと別々の話が出来るんだから、聖徳太子が一斉に100人の人の話を聞いたと言う話は、嘘ではないんだ! とびっくりしたのを、今でも覚えています。

日本に帰ってきたアリィと私。
3ヶ月の時に私の子になってくれて19 歳半で日本で亡くなりました。本当にお世話になったワンちゃんです。

 私も、犬のアリィにコンタクトを試みました。すると、「ママは僕のことを知っているでしょう? 今、僕は忙しいから」と言って、まるで私の前にシャッターを下ろすようにコンタクトを拒否してきました。
 それを、後でみんなの前で発表したら笑いの渦になりました。
 「そうだよねー、忙しかったよねー」と。しかしながら、セミナーを受けたからといってすぐに動物たちと上手に話が出来た訳ではありませんでした。

 その後、その先生がスイスでとても有名になってしまい、カウンセリングの予約を取るのが大変難しくなってしまい困っていたところ、私の居た馬屋の近くに務める、二人目の師匠となる先生と知り合う事が出来たのです。実際に仕事帰りに馬屋に来てくれて、馬のアガシと対話をしてくれました。

 当時、この先生もやはりアメリカでペネローペ・スミス先生から学び帰国し、会社に務めながら夜や休みの日にカウンセリングの仕事をしていました。
 そして、彼女もアニマルコミニケーションの仕事が忙しくなり、会社の仕事をやめました。そして、私は勝手にアニマルコミニケーション御殿と呼んでいるのですが、私の住んで居たすぐ近くに家を建てて引っ越して来たのです。そこで、カウンセリングやセミナー活動を本格的に行うようになりました。
 ですので、そこで私はセミナー参加や練習会に頻繁に参加出来るようになりました。今、思うとそこからですね、自分で自信を持てるようになったのは。

現在の犬の家族です。8頭(この他に猫2匹)毎日皆で一緒に寝ています。

 その後、年に1〜2回、日本に一時帰国した時に、友人達に「最近動物たちと会話する事が出来るんだよ」と話をしたら、みんな揃って「私の子と話をして!」と言うことになり、帰国する度に予約がいっぱいになって居ました。
 10年前、日本に愛馬アガシと愛犬アリィを伴い、18年居たスイスから日本に帰国しました。
 そこからアニマル・コミニケーションの仕事を日本で本格的に行うようになりました。

 この仕事をしていて思う事なのですが、動物たちの問題行動や健康問題の70%以上は飼い主さんの問題が影響しているのだと気が付きました。
 飼い主さんの問題が解決すると、動物たちの問題も驚くほどすぐに解決する事がほとんどです。

 カウンセリングの際に、飼い主さんのお子さんの進路相談をしたり、人生相談をしている事もあります。
 飼い主さんがハッピーになると動物たちもハッピーになります。
 アニマル・コミニケーションの仕事というものは、人間と動物たちへのヒーリングとしての働きがあるのだなと、日々感じています。
 時に動物たちは、自分の命をかけて飼い主さんにハッピーになるきっかけを作ってくれたり、人生を考えてもらうような事をします。

アニマルコンパニオン
 本当にいつも、いつも頭が下がります。私たち人間は、動物たちに支えられているんだと。
 世話をしてあげているのではなく、させて頂いているのに。
 餌をあげているのではなく、上げさせてもらっているのに。
 ペットではなく、パートナーとして、ペネローペ・スミスさんは、アニマルコンパニオンと呼んでいます。

 たくさんの動物たちに囲まれて、私は幸せです。
 動物たちは、口がきけないとか人間の話が解らないと思うのは正しくないと思います。何も見ていないようで全てを見ていますし、理解をしています。
 人間が、話しているのも全て聞いていますよ。

 皆さん! 頭で考えずに、心で感じてください。そして、動物たちに愛と感謝を伝えてください。
 そして、何よりも動物たちと楽しい毎日を過ごしてください。
 皆さんの笑顔が、動物たちを笑顔にします!

 
写真左/愛馬ルナ6歳。小さい写真は、はんぺんです。
写真右/私のポニーセラピーの相棒のアミー6歳です。障害児にセラピーしています。

 
 
プロフィール
大豆生田眞弓(おおまめうだ まゆみ)*東京都出身。麻布大学獣医学部卒業。
1989年よりスイスの世界的有名な馬術家ポール・ヴァイヤー氏に弟子入りする。
2007年愛馬アガシと愛犬アリと共に日本に帰国。以後、八ヶ岳在住。アニマル・コミニュケーター、国際馬術連盟公認スチュワード、全国乗馬倶楽部振興協会認定指導者、日本体育協会公認スポーツ指導者(馬術)、国際波動インストラクター。
 
 
お問い合わせ先
住所/山梨県北杜市高根町清里
メールアドレス/team.bigbeans@icloud.com
JR小海線清里駅前にカウンセリングルームあり。(わんちゃんなどの同伴可)

◎アニマルコミュニケーター養成講座、開催しています。
◎アニマルコミニケーション/ペットの気持ちが知りたい方には、対面式とお電話でお写真を見ながらお話しする方法があります。お気軽にどうぞ(有料)

詳しくは、お問い合わせください。

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