渦: 妹背山婦女庭訓魂結び

今も昔もこれからも、渦が“激”熱い!!

【第161回 直木賞受賞作】 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
江戸時代、大坂の道頓堀で活躍した人形浄瑠璃の作者・近松半二。彼を主人公にした『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』は、文楽(人形浄瑠璃)の世界をまったく知らない読者でもグイグイと引き込まれてしまう長編小説です。
繰り返し描き続けてきた「物語る人」というモチーフ、そして人形が喜怒哀楽のドラマを繰り広げる文楽の魅力…。

●大島真寿美さん『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』インタビュー
https://www.shosetsu-maru.com/node/1203


文楽を唯一無二にしているのが三人遣い。
一体の人形を主遣いが中心となり、左遣い、足遣いと呼ばれる三人が“あ・うんの呼吸”で息を合わせて遣う。いつも決まった相手と組むわけではなく力量も経験も違う三人がその都度チームとなるのが特徴です。
そのため、文楽の修行は大変どころではなく、「人形のかしら(頭)と右手の担当が「主遣い(おもづかい)」、三人の中では指揮者の役割で、顔を出している人です。左手の担当が「左遣い」、両足の担当が「足遣い」、この二人は黒子です。
足遣い→左遣い→主遣いの順で修行を積むのですが、だいたい足遣いを15年くらい経験して、左遣いが同じくらいの期間かかります。単純に2つで30年という計算ではなく、ある程度上達したら次の段階を並行して練習という流れです。いきなり主遣いにはなれません」
すごい世界です!!

●『人形浄瑠璃 文楽』の人形遣い 五代目吉田玉助さんインタビュー
https://kurumecityplaza.jp/blogs/blogs_interview/detail/242/